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Posted by みやchan運営事務局 at


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カラスミ(唐墨)

Posted by 市場スタッフ at 14:58 2012年11月17日

市場の水産物部の買受人である
「ないじゅう屋」さんから
カラスミを分けていただいたスマイル



ウニ、コノワタとともに日本三大珍味と呼ばれている
あのカラスミである。

さだまさしの「朝刊」という歌の中に

「好物のカラスミを手土産にとくれたのに
わざわざまた煮て駄目にして」

というフレーズがあって、前々から気になっていたが

高価のものでなかなか食する機会がなかった。

市場に来て、ようやく夢が叶った。

これは、本当に美味しい!!!

チーズのような味わいで酒の肴として最高の珍味である。


ボラの卵巣を塩漬けし、塩抜き後、天日干しで乾燥したもので、
大変な手間をかけて作られるものであるとのこと。

古くからギリシャやエジプトでも作られており、
日本には、安土桃山時代に中国から長崎に伝来したといわれている。

あの豊臣秀吉も食していたという記録があり、
「カラスミ」の名も秀吉が、これは何かと尋ねたときに、
中国伝来の墨(唐墨)に似ていたため
「唐墨」と答えたことに由来するといわれている。


伝来当時は、サワラの卵を原料としていたそうだが、
長崎の海域で豊富に獲れるボラの卵で作る方法を編み出したとのこと。

人間の創意工夫の能力は、凄い。

今と違って物も情報も少なかった時代に

いろいろな地域でたくさんの美味しい食物が生み出されている。

そしてその食物が長年にわたって食され、その味に魅了され続けている。

素朴な物を素材に素朴な方法で作り出された物こそ

万人の根源の味覚を魅了し、飽きることの無い

永遠の美味しい食物になるのかも知れないピカピカ